ヒストリエ Vol2

10話〜19話を収録




成り行きから、兄・ヒエロニュモスと拳闘をすることになったエウメネス。
最初は乗り気でなかったエウメネス、
しかしあの「夢に出てくる女」のことを イメージすると
体が何故か上手く動く事に気づく。

そして兄のヒエロニュモスを軽く倒し、別の男とも闘う事になる。
エウメネスはそいつも軽く倒す。
しかし明らかに戦意を喪失したように見える相手を
エウメネスは容赦なく、相手の顔を一発殴る。
相手の顔をタコ殴りにし、相手が片手を上げ、降参の合図を出してるにも関わらず
エウメネスはその片手を押さえつけ、再び殴ろうとする。
が、別の者に止められ、そこで終了。
エウメネスの内に秘められた残忍さが出た瞬間だった。

その後、家に帰ったエウメネス。
一方、トラクスは動きを制限されてた鎖を外してもらい やっと自由の身となる。
そして一番最初にトラクスがしたこと・・・・それは
今まで自分を虐げたものへの復讐。
自分を虐げたものを皆殺しにし、一番憎い者の顔の皮を剥いだ。

そしてトラクスは馬を得て、町を出ようと試みる。
しかし町の民衆は既にトラクスが殺人犯だと知っているので 全力で止めにかかる。
町の兵はトラクスの馬を弓で射て、トラクス一人にしたものの
トラクスの剣の技術、いや身体能力も併せると それはギリシア人の常識をはるかに超えていた。
トラクスに対抗する兵は、みるみる内に斬り倒されていく。

その場面に偶然、遭遇したエウメネスは 他の人に助けを求めるでもなく、
トラクスが兵を 斬っていく様をただ傍観していた。
というのも、トラクスの剣さばきが、なぜかどことなく懐かしく感じたらしい。

しかしエウメネスは盾にされてしまう、 錯乱した町の兵によって。
その兵の近くに寄ってくるトラクス、エウメネスも「自分は斬られるだろう」
と感じたのだが 意外、斬られたのはエウメネスを盾にした兵だけ。
エウメネスは何の怪我も負わずにすんだ。

その後、完全武装した兵が何名か来て、逃走するトラクスを追う。
エウメネスはその光景をただ見るだけだった。

そして家に帰るエウメネス。
しかし、帰り道に6つ、完全武装された兵の死体を見る。
その死体の先には血の跡がつづいていて、
エウメネスは何を思ったかそれをたどって行った・・・・


その先にいたのは・・・・


今にも死にそうなトラクスだった。

今にも死にそうだったため、エウメネスは黙ってその場を立ち去った。
しかしこの事が原因で
エウメネスの運命は 大きく変わっていく・・・・・・・・




ここを読んで済ませるだけでなく、
ヒストリエ2巻を買って直にストーリーを味わったほうが良し!