(以下の文は、 あひるさんが僕のブログ にコメントしてくれたのをコピペしたものです。

少々手を加えてあります。ご了承ください。)


『ゴミの海』、なかなか面白かったですよ。

ストーリーは、主人公の平凡に働く若いサラリーマンが、

向かいのビルの上に 今にも飛び降りそうな人影を見つけるところから始まります。

その人影には見覚えがある。と、

主人公は向かいのビルに走りながら回想。 数年前、自殺を図ろうと海に向かったところ、

崖の上で地元の少女に会い、 少し言葉を交わします。

ちょっとミステリアスな雰囲気の少女は、

いかにも顔色の悪い主人公の目的を見透かした風に

「ここの海はとても綺麗で大好きだ」

「ゴミなんて投げ捨てないでくださいね」

と言い、 すごい高さのその崖からダイブして海に飛び込む。

慌てて海面を見下ろすと、少女は元気に手を振って泳ぎ去って行く。


そんないきさつがあったあの少女が今、 ビルから飛び降りようとしている。

それを目の当たりにした主人公は衝動的に彼女のもとへ走る。.......



絵はもんのすごく古くて荒削りだけど、

『寄生獣』に通じる表情の怖さ・深さのようなものが

デビュー作にしてすでに垣間見られます。

これは短編集『骨の音』に載っています。

『寄生獣』以外は面白くない、と言い切ってしまう 人には不評なようですが、

『七夕の国』『ヘウレーカ』等も 面白く読めるならオススメしたいです。


(あひるさん、ありがとうございました。)

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